
飲ませたいのに、寝てばかりで全然飲んでくれない…



泣かないし、飲まない…体重が増えなくて心配…
そんな不安を抱えているママ、多いです。
小さく生まれた赤ちゃんや、少し早く生まれた赤ちゃん(早産児)は、眠りがちで授乳がうまくいかないことがあるんです。



でも大丈夫。コツを知れば、少しずつ赤ちゃんもママも“授乳上手”になっていきます。
小さく生まれた赤ちゃん・早産児の特徴
- 眠りがちで、起きて泣くことが少ない
- 授乳してもすぐ眠ってしまう
- 吸う力(吸啜)が弱く、乳首に吸い付きにくい
- 飲み込み(嚥下)や呼吸のリズムをとるのが難しい
- 体温が下がりやすく、疲れやすい



これは赤ちゃん自身の発達の段階によるもので、赤ちゃんやママの問題ではありません。
生後間もないの赤ちゃんは、睡眠と覚醒のリズムがまだ未完成です。
そして、赤ちゃんの体内時が発達するのは、生後4か月ごろ(早産の場合は“予定日から4か月ころ”)と言われています。
だからこそ、眠りがちでも焦らなくて大丈夫。
“起こし方”と“飲ませ方”のコツをつかめば、少しずつ変化が見えてきます。


「泣いたら授乳」はNG?眠りがちな赤ちゃんのサイン



産院では「泣いたら飲ませましょう」と教わってきました



眠りがちの赤ちゃんの場合、それを待つと授乳回数が減ってしまうことがあります。
眠りがちの赤ちゃんの場合、「泣くまで待つ」と授乳の間隔が空いてしまい、1日の授乳回数が少なくなることが多いです。
そして、欲しがったときに泣かせると、授乳時に疲れて眠ってしまう場合もあります。
なので、泣くのを待たずに “静かに起きているタイミング”で授乳することが大切です。
目を開けてじっとしている、手足を少し動かしている――
そんな“静かに覚醒している状態”がベストタイミング。
授乳回数の目安は、24時間で8回以上。
泣かなくても、こまめに飲ませることが赤ちゃんのエネルギー維持につながります。
24時間で6回以内の授乳だと体重が増えにくくなるので気をつけましょう。
眠りがちな赤ちゃんの授乳方法



全然、起きないんです。どうしたらいいですか?



その場合は、赤ちゃんをやさしく起こしてみましょう。
眠っている赤ちゃんを起こすときは“やさしい刺激”を試してみましょう。
やさしい赤ちゃんの起こし方
- おむつを替える
- 掛け物を取ってみる
- そっと抱っこして姿勢を変える
- 一度衣服を脱がせて、再度着せる
- 立て抱きにして背中をトントン
- 背中や腕、脚をやさしくさする
眠っている赤ちゃんを起こすときは、やさしく声をかけながら行いましょう。
眠りがちの赤ちゃんの授乳方法
赤ちゃんが授乳の途中で寝てしまうときは“直接授乳+補足(搾乳やミルク)”の併用が効果的です。
おすすめの流れはこんな感じ👇
1️⃣ 直接授乳をする
2️⃣ 前に搾乳した母乳またはミルクを補足
3️⃣ 授乳後に搾乳して次回分を準備
搾乳は哺乳瓶のキャップをして冷蔵庫で保管します。
直接授乳のときに湯煎して温めておくとすぐに使えます。


赤ちゃんがちゃんと飲めているサイン



赤ちゃんがちゃんと飲めてるかわからない…



赤ちゃんの様子を見ながら、飲めているか確認をしてみましょう
- 授乳後に空腹サインがない
- 24時間に8~12回の授乳をしている
- 毎日1~4回程度のウンチが出る(付着するだけでなく、量として測れるぐらい)
- 毎日6回以上おしっこが出る
- 1体重が増えている(平均25~30g/日)
補足授乳の途中で飲まなくなったときの対処法
眠りがちな赤ちゃんは授乳に時間がかかったりすることがあります。
その間に、哺乳瓶の中に入っている搾乳やミルクが冷めてしまうことがあります。
そんな時は、湯煎で温め直してあげましょう。
また、途中でゲップをさせるのもいいですね。
不安なときは、助産師訪問や母乳外来でチェックしてもらいながらアドバイスもしてもらいましょう。
客観的な数値を見てもらえるだけで、心がグッと軽くなりますよ


ママへメッセージ
眠りがちな赤ちゃんとの授乳は、「ちゃんと飲ませなきゃ」と思えば思うほどプレッシャーになります。
でも、焦らなくて大丈夫。
泣かない、起きない、飲まない――
それも全部、成長の途中の姿なんです。
赤ちゃんには“赤ちゃんのペース”があるし、ママにも“ママのリズム”があります。
赤ちゃんの小さなサインを見つけながら、少しずつ一緒に練習していきましょう。
その積み重ねが、確実に「飲める力」につながります。
まとめ
- 泣く前に授乳する(静かに起きているときがチャンス)
- 優しい刺激で起こす
- 24時間で8回以上を目安に授乳
- 搾乳・ミルクを上手に併用する
- 尿・便・体重でチェック
- 不安な時は助産師や専門家に相談
「眠ってばかりの赤ちゃん」でも、ゆっくりと成長しています。
眠りがちな状態を卒業するまで、焦らず過ごしていきましょう。




