【ビン哺乳】生後3ヶ月、だんだん重たくなってきた!

赤ちゃん、だいぶ大きくなりましたね!

最近、授乳の抱っこで腕や肩がツライです💦

月齢を重ねるにつれて、赤ちゃんがずっしり重くなってきますね。
授乳中も、腕・肩・腰にじわじわと負担を感じ始める時期です。

感じるのは成長の証!とはいえ、1日の肉体疲労は軽減したいですね!

出産のときに教わった授乳姿勢も、2〜3ヶ月、5〜6ヶ月となると赤ちゃんの体格や体重に合わなくなってきます。この時期こそ、“月齢に合った授乳スタイル”が大切です。

目次

これで疲れ知らず⁉ ラクに授乳する方法

ここからは、無理なく快適に授乳できる方法をお伝えします。

そんな方法があるんですか⁉

月齢が経過して、身体が安定してきたら【膝枕授乳】をしてみましょう!

膝枕授乳のやり方

まずは平らな場所に座ります。
 → 最初はいつも通りの横抱きでOKです。

哺乳瓶を加えさせて、アイコンタクトをたくさんとりましょう。
 → 飲み始めの空腹モードでは、がっついてむせやすいので抱っこ姿勢が安心。

少し疲れてきたら、片足あぐらで赤ちゃんをスライドして寝かせます。
 → 胡坐になることで、傾斜をつけましょう。
 → 太ももに頭、ふくらはぎあたりに肩甲骨がくる位置です。
 →赤ちゃんの足は自身の前方向に伸ばします。

顎の調整をします。
 → 顎がうつむかず、少し上を向くように調整しましょう。

この姿勢なら、横抱きに近い角度でミルクが飲めて、ママ・パパの腕の負担もグッと減ります。

横抱きから膝枕抱きにしていきますが、哺乳瓶は、赤ちゃんの口にまっすぐ入るように支えてください。

月齢を重ねるとこんな風に、自分で持つ子もいますよ!

わぁ!姿勢を変えただけで楽になりました!

まどろみモードを大切に

授乳の後半、赤ちゃんはまどろんで力が抜けてきます。
このタイミングで“膝枕授乳”に切り替えるととても楽です。

赤ちゃんがまどろみから眠りに入り始めるとさらに、重みが感じてきます。
そのため、段々脱力していく状態で抱っこを続けるよりも“膝枕授乳”にすることで、重みから解放されます。

ときどき、チラリとアイコンタクトをしてくる赤ちゃんもいます。
そのときは、“膝枕授乳”のまま、目を合わせてあげましょう。

授乳が終わったら、忘れずにゲップをさせてくださいね。

体が大きくなると、ゲップの姿勢も安定してきますね!

セルフミルククッションはおすすめしません

最近は「セルフミルククッション」と呼ばれる便利グッズも見かけます。

ですが、私はおすすめしません。

理由は、窒息の危険があるからです。

このクッションは頭も哺乳瓶も固定しています。

そのため、むせたときに口から哺乳瓶が外れない状況になる可能性があります。

もちろん、使用中は「目の届く範囲で」とされています。

ですが、むせたりしたときにすぐ対応できないと窒息してしまう可能性があります。

また、授乳中の赤ちゃんはチラチラと顔を見上げてきます。

これは「アイコンタクト」といって、実はとても大事なコミュニケーションです。

セルフミルクでは、このやり取りが減ってしまう傾向があります。

※双子ちゃんや三つ子ちゃんの場合は、セルフミルクが必要な場合もあります。その時は専門家に相談してくださいね。
(その場合でも、セルフミルククッション以外の物を使うことをお勧めします。)

まとめ

 〇ビン哺乳中の抱っこは月齢が上がるほど負担が増える
 〇セルフミルククッションは安全面でNG
 〇「膝枕授乳」で傾斜をつけると快適に授乳できる
 〇授乳中のアイコンタクトを大切に

少しの工夫で、ビン哺乳はぐっと楽になります。
授乳の時間が「大変な時間」から「心がほどける時間」になりますように!

この記事を書いた人

大学病院系総合病院をはじめ、地域周産期センターや助産院などで勤務経験を積み、現在はクリニック・助産院・助産師専門学校で活動しています。

女性やママ、学生たちと関わる中で感じるのは、「情報が多すぎて、正解がわからない」という声。

このブログでは、助産師の視点から妊娠・出産・産後・乳幼児の子育てを中心に、日々の気づきや、現場で役立つヒントを発信しています。

気持ちはゆるく、でも本質的に。
あなたが“自分で選べる力”を育てられるように──。
そんな願いを込めて、暮らしの中の小さな気づきを綴っています🐻‍❄️

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